メカニズム・ベースPK/PD-将来展望

医薬品開発におけるPK/PD解析の目的は, 薬効の時間推移(強さと持続を含む)を特徴付け, 予測するこにあり, 1)新薬開発候補品の選択, 2)最適用法用量の設定, 3)臨床試験における効果判定等に科学的評価で寄与している. ICHにおける薬効毒性評価の各種ガイダンスのbackboneとなっていることも上述した. Breimer教授のLeiden大学の後継者であるM. Danhof教授, 同じくLevy教授の後継者と目されるJusko教授等によってPK/PDは新たな展開を見せようとしている. 本シンポジウムにおいても午後のLeiden大学同窓生による講演の一つで, M. Danhof教授により...

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Veröffentlicht in:薬物動態 2000-10, Vol.15 (5), p.478-483
1. Verfasser: 伯水英夫
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:医薬品開発におけるPK/PD解析の目的は, 薬効の時間推移(強さと持続を含む)を特徴付け, 予測するこにあり, 1)新薬開発候補品の選択, 2)最適用法用量の設定, 3)臨床試験における効果判定等に科学的評価で寄与している. ICHにおける薬効毒性評価の各種ガイダンスのbackboneとなっていることも上述した. Breimer教授のLeiden大学の後継者であるM. Danhof教授, 同じくLevy教授の後継者と目されるJusko教授等によってPK/PDは新たな展開を見せようとしている. 本シンポジウムにおいても午後のLeiden大学同窓生による講演の一つで, M. Danhof教授により"Pharmacokinetic-Pharmacodynamic Relation:Future Strategies"の演題で発表がなされ, receptor-druginteractionも考慮したPK/PD解析等の最新手法が紹介された. 本シンポジムの後, 7月に開催された第7回世界臨床薬理学会(CPT-2000)においてもM. Danhof教授とJ. L. Steimer博士(F. Hoffnann-La Roche)をCo-chairとする医薬品開発におけるPK/PD modellingに関するシンポジウムが開催され, PK/PDの将来への課題として1)In vitro/in vito correlations, 2)Development and validation of biomarkers, 3)Modeling in clinicaltrials, 4)The prediction of effets in humans basedon whole animalsPK/PD, 5). The integrated description of doseexposure-toxicity and dose-exposure-efIicacy relation- ships等が討議された. Pharmacokinetics(PK)もトランスポータの解析, 代謝酵素の遺伝的多形の解析が進み各個人を対象にした評価にまで精度が向上しおり, さらにIT革命に支えられた新softwareでのPPK解析, ゲノムによる薬理活性機作の解明が進むとPharmacodynamics(PD)のモデル化も精度が向上することになり, これら最新の情報を統合したPK/PDは将来の医薬品開発に革命的な進歩をもたらすと期待される
ISSN:0916-1139