ラットにおけるEbselenの体内動態(第2報):反復経口投与時の吸収,分布および排泄
雄性ラットに14C-ebselen(50mg/kg)を1日1回,最高21日間反復経口投与し,その吸収,分布および排泄について検討した. 1.毎回投与後24時間における血液中放射能濃度は17回投与後に1回投与後の4倍を示し,定常状態に達した.21回投与後の血液中放射能濃度は投与後2時間に最高濃度(Cmax) 8.04μg eq./mlを示したのち,同4時間まで半減期(t1/2) 2.37hrで減衰した.投与後8時間に第2のピークを示したのち,同24時間から168時間までt1/2,8.64dayで減衰した.単回投与群と比較すると,Cmaxが1.6倍高く,24時間以後の減衰が緩慢であった. 2.組織...
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Veröffentlicht in: | 薬物動態 1997/12/31, Vol.12(6), pp.610-618 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | eng ; jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 雄性ラットに14C-ebselen(50mg/kg)を1日1回,最高21日間反復経口投与し,その吸収,分布および排泄について検討した. 1.毎回投与後24時間における血液中放射能濃度は17回投与後に1回投与後の4倍を示し,定常状態に達した.21回投与後の血液中放射能濃度は投与後2時間に最高濃度(Cmax) 8.04μg eq./mlを示したのち,同4時間まで半減期(t1/2) 2.37hrで減衰した.投与後8時間に第2のピークを示したのち,同24時間から168時間までt1/2,8.64dayで減衰した.単回投与群と比較すると,Cmaxが1.6倍高く,24時間以後の減衰が緩慢であった. 2.組織内放射能濃度は21回投与後で足関節において単回投与群のそれの7倍,肝,精巣および肺において同様に4~3倍であり,他の組織における濃度は単回投与群のそれらの2倍以下に留まった.甲状腺および血球からの放射能の減衰は他の組織と比較して緩慢であり,濃度は最終回投与後576時間においてもそれぞれの最高濃度の41%および24%であった. 3.毎回投与後24時間までの尿および糞中への累積投与量に対する排泄率は4回投与以後,それぞれ50.2~54.7%および45.4~48.3%であり,投与回数に伴う変化は認められなかった. |
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ISSN: | 0916-1139 |
DOI: | 10.2133/dmpk.12.610 |