FK037 の体内動態(第1報):ラットおよびイヌに単回静脈内投与後の分布および排泄

雄性ラットおよびイヌに14C標識FK037を20mg/kg単回静脈内投与後の分布および排泄を検討した. 1.14C標識FK037を雄性ラットに静脈内投与した時,血漿中および血液中放射能濃度は速やかに消失し,投与後4時間の放射能濃度は投与後5分値の1%未満であった.血漿FK037濃度は二相性の消失を示し,消失相の半減期は0.43時間であった.血漿FK037濃度の血漿中放射能濃度に対する比は投与後5から30分では0.95以上であり,投与後初期では血漿中放射能のほとんどFK037であることが示されたが,1時間では0.90,2時間では0.76と徐々に減少した.投与後5分の組織内放射能濃度は腎臓が最も高...

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Veröffentlicht in:薬物動態 1995, Vol.10(1), pp.119-128
Hauptverfasser: 丹羽, 俊朗, 橋本, 知子, 藤原, 友一, 片島, 祥子, 坂本, 博, 戸塚, 善三郎, 徳間, 洋二, 秦, 武久
Format: Artikel
Sprache:eng ; jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:雄性ラットおよびイヌに14C標識FK037を20mg/kg単回静脈内投与後の分布および排泄を検討した. 1.14C標識FK037を雄性ラットに静脈内投与した時,血漿中および血液中放射能濃度は速やかに消失し,投与後4時間の放射能濃度は投与後5分値の1%未満であった.血漿FK037濃度は二相性の消失を示し,消失相の半減期は0.43時間であった.血漿FK037濃度の血漿中放射能濃度に対する比は投与後5から30分では0.95以上であり,投与後初期では血漿中放射能のほとんどFK037であることが示されたが,1時間では0.90,2時間では0.76と徐々に減少した.投与後5分の組織内放射能濃度は腎臓が最も高く,肺,肝臓,心臓,脾臓および脳では血漿中放射能濃度より低い放射能濃度であった.投与後72時間までの尿および糞中にそれぞれ投与放射能の92.6および4.6%が排泄された.胆管カニュレーションを施したラットに投与した時,投与後48時間までの尿および胆汁中にそれぞれ投与放射能の98.6および1.8%が排泄され,投与後48時間までの尿中FK037排泄率は95.4%であった. 2.14C標識FK037を雄性イヌに静脈内投与した時,血漿中および血液中放射能濃度は速やかに消失し,投与後8時間の放射能濃度は投与後5分値の約1%であった.血漿中FK037濃度は二相性の消失を示し,消失相の半減期は1.23時間であった.血漿中FK037濃度の血漿中放射能濃度に対する比は投与後5分から2時間では0.97以上であったが,4時間では0.87,6時間では0.65,8時間では0.45と徐々に減少した.投与後168時間までの尿および糞中にそれぞれ投与放射能の99.8および2.4%が排泄され,投与後168時間までの尿中FK037排泄率は87.7%であった.
ISSN:0916-1139
DOI:10.2133/dmpk.10.119