マンノース修飾リポソームの補体依存的な肝取り込み機構
[目的]薬物をマクロファージに選択的に送達するためにマクロファージ上に存在する糖認識受容体に着目し, 糖修飾リポソームによる能動的ターゲティングが試みられており, 例えば, マンノース残基により表面を修飾したリポソームは, マクロファージ上のマンノース受容体を介して取り込まれることが報告されている1). しかしながら, これらの報告は表面修飾の効果を強調するあまり, 投与されたリポソームと血液成分との相互作用を考慮しておらず, 生体内での機能を反映したものとは言いがたい. そこで本研究では, 合成糖脂質であるセチルマンノシド(Man)で表面修飾したリポソーム(Man-MLV)及び非修飾リポソー...
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Veröffentlicht in: | 薬物動態 1994, Vol.9 (suppl), p.S118-S121 |
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Hauptverfasser: | , , , , |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | [目的]薬物をマクロファージに選択的に送達するためにマクロファージ上に存在する糖認識受容体に着目し, 糖修飾リポソームによる能動的ターゲティングが試みられており, 例えば, マンノース残基により表面を修飾したリポソームは, マクロファージ上のマンノース受容体を介して取り込まれることが報告されている1). しかしながら, これらの報告は表面修飾の効果を強調するあまり, 投与されたリポソームと血液成分との相互作用を考慮しておらず, 生体内での機能を反映したものとは言いがたい. そこで本研究では, 合成糖脂質であるセチルマンノシド(Man)で表面修飾したリポソーム(Man-MLV)及び非修飾リポソーム(PC-MLV)を用い, 投与されたリポソームの生体内挙動を支配する因子について検討を行なった. [実験方法]1. リポソームの調製:Man-MLVは水素添加ホスファチジルコリン(PC)/Man/リン酸ジセチル(DCP)/コレステロール(CH)=2/3/1/4(モル比), また, PC-MLVはPC/DCP/CH=5/1/4(モル比)の脂質組成から成り, 粒子径は0.8μmに調製した. |
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ISSN: | 0916-1139 |