4-(Dimethylamino)-2-phenyl-2-(2-pyridyl)pentanamideの4種立体異性体のラットにおける立体選択的体内動態
4-(Dimethylamino)-2-phenyl-2-(2-pyridyl)pentanamideは, 藤沢薬品工業株式会社で合成されたバレラミド誘導体の新規抗コリン剤である. この化合物は分子内に2個の不斉炭素原子を有するため4種の立体異性体が存在するが, 2種のラセミ体, FK176(2R, 4R体と2S, 4S体)およびFK177(2R, 4S体と2S, 4R体)に分離され, FK176(vamicamide)は頻尿, 尿失禁治療剤として現在開発中である. 不斉炭素を有する多くの薬物の光学異性体は異なる薬理活性および異なる薬物動態を示すことが知られているが, 4種の立体異性体について...
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Veröffentlicht in: | 薬物動態 1994, Vol.9 (6), p.874-885 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 4-(Dimethylamino)-2-phenyl-2-(2-pyridyl)pentanamideは, 藤沢薬品工業株式会社で合成されたバレラミド誘導体の新規抗コリン剤である. この化合物は分子内に2個の不斉炭素原子を有するため4種の立体異性体が存在するが, 2種のラセミ体, FK176(2R, 4R体と2S, 4S体)およびFK177(2R, 4S体と2S, 4R体)に分離され, FK176(vamicamide)は頻尿, 尿失禁治療剤として現在開発中である. 不斉炭素を有する多くの薬物の光学異性体は異なる薬理活性および異なる薬物動態を示すことが知られているが, 4種の立体異性体についてその立体選択的体内動態を調べた例は見当たらない1). 今回, ラットにおけるFK176およびFK177の4種立体異性体についてその立体選択的体内動態を検討したので報告する. 実験材料および方法 1. 被験物質および試薬 FK176, FK177, 2R, 4R体, 2S, 4S体, 2R, 4S体, 2S, 4R体(Fig. 1), 代謝物標品であるS-1, S-2, S-3およびS-4は藤沢薬品工業(株), 新薬研究所で合成されたものを用いた(Fig. 5)2). |
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ISSN: | 0916-1139 |