rhIGF-Iの体内動態(第2報):125I-rhIGF-Iのラットにおける単回皮下投与後の胎仔および乳汁移行

rhIGF-Iは, 遺伝子組換え技術を応用して製造されたヒト内因性ソマトメジンCと同一構造を有し1), インスリン受容体異常症および成長ホルモンまたは成長ホルモン遺伝子欠損による小人症に対する治療薬として開発中の化合物である. rhIGF-Iの体内動態を明らかにする目的で, 125I-rhIGF-Iを雌雄ラットに静脈内または皮下投与し, 血漿中濃度推移, 体内分布, 代謝および排泄に関する検討を行い, 前報にて報告した2). 今回, ラットにおける胎仔移行および乳汁移行について検討したので報告する. 実験材料および方法 1. 標識化合物の調製 藤沢薬品工業株式会社において製造されたrhIGF-...

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Veröffentlicht in:薬物動態 1993, Vol.8 (2), p.179-186
Hauptverfasser: 田中由夫, 野田耕世, 江角凱夫, 高市松夫, 関英昌, 二宮真一
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:rhIGF-Iは, 遺伝子組換え技術を応用して製造されたヒト内因性ソマトメジンCと同一構造を有し1), インスリン受容体異常症および成長ホルモンまたは成長ホルモン遺伝子欠損による小人症に対する治療薬として開発中の化合物である. rhIGF-Iの体内動態を明らかにする目的で, 125I-rhIGF-Iを雌雄ラットに静脈内または皮下投与し, 血漿中濃度推移, 体内分布, 代謝および排泄に関する検討を行い, 前報にて報告した2). 今回, ラットにおける胎仔移行および乳汁移行について検討したので報告する. 実験材料および方法 1. 標識化合物の調製 藤沢薬品工業株式会社において製造されたrhIGF-I(Lot 115507K)を用い, 前報2)に従って125I-rhIGF-Iを調製した. 実験に用いた125I-rhIGF-Iの比放射能は574~729KBq/mg, 放射化学的純度は96. 2%以上であった. 2, 使用動物 胎仔移行試験には妊娠12日目あるいは18日目(いずれも9週齢で交配), 乳汁中移行試験には分娩後7日目のSprague-Dawley系雌性ラット(日本クレア株式会社)を使用した.
ISSN:0916-1139