痔疾ラットにおけるDiflucortolone valerate,Lidocaine配合剤を直腸内投与後の吸収および分布

薬物の直腸内投与は肝での初回通過効果を受けず, 高い生物学的有用性を得られる投与経路として知られているが, 直腸部の病変, 例えば痔疾条件下では直腸は肥厚して浮腫を呈し, 直腸からの薬物吸収が変動することが考えられる. しかし, 直腸病態時における直腸からの薬物吸収についての検討はされていない. そこで, 代表的な直腸部疾患である痔疾のモデルラット1)を作成し, 痔疾治療薬に含有される抗炎症ステロイドDiflucortolone valerate(DFV)および局所麻酔薬Lidocaine(LDC)の吸収動態を検討した. 実験材料および方法 1. 実験動物 日本クレアより購入し, 日本シエーリ...

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Veröffentlicht in:薬物動態 1992-10, Vol.7 (5), p.591-597
Hauptverfasser: 筒井弘一, 岸田真紀, 中嶋晴子, 宮本好明, 東治喜, 中川英彦
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:薬物の直腸内投与は肝での初回通過効果を受けず, 高い生物学的有用性を得られる投与経路として知られているが, 直腸部の病変, 例えば痔疾条件下では直腸は肥厚して浮腫を呈し, 直腸からの薬物吸収が変動することが考えられる. しかし, 直腸病態時における直腸からの薬物吸収についての検討はされていない. そこで, 代表的な直腸部疾患である痔疾のモデルラット1)を作成し, 痔疾治療薬に含有される抗炎症ステロイドDiflucortolone valerate(DFV)および局所麻酔薬Lidocaine(LDC)の吸収動態を検討した. 実験材料および方法 1. 実験動物 日本クレアより購入し, 日本シエーリング(株)動物飼育室(温度:22±2℃, 湿度:55±20%, 照明時間:7~19時で飼育した雄性ラット(SpragueDawleystrain, 体重:250~350g, 7~8週齢)を使用した. 実験材料及び方法 1. 実験動物 日本クレアより購入し, 日本シエーリング(株)動物飼育室(温度:22±2℃, 湿度:55±20%, 照明時間:7~19時で飼育した雄性ラット(Sprague-Dawley strain, 体重:250~350g, 7~8週齢)を使用した.
ISSN:0916-1139