インドメタシン ファルネシルの体内動態に関する研究(第3報) イヌにおける吸収,分布,代謝,排泄

インドメタシンファルネシル(IMF)は, 非ステロイド性消炎鎮痛剤であるインドメタシン(IND)とファルネソールとをエステル結合させたINDのプロドラッグである. 本化合物は, ラット血漿中で容易に加水分解を受け, INDを遊離すること1)およびIMFをラットに経口投与した際の血漿中では, 未変化体濃度は速やかに消失するのに対し, 遊離したIND濃度が上昇することを明らかにした2). 他方, イヌおよびヒトの血漿中におけるIMFの加水分解活性は, ラットの場合に比べ極めて低い1)ことから, IMFのイヌにおける体内挙動は, ラットの場合と異なることが予測された. また, イヌにおけるIMFの体...

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Veröffentlicht in:薬物動態 1989-09, Vol.4 (4), p.447-457
Hauptverfasser: 三島万年, 杠輝昭, 大和千靱, 三宅康夫
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:インドメタシンファルネシル(IMF)は, 非ステロイド性消炎鎮痛剤であるインドメタシン(IND)とファルネソールとをエステル結合させたINDのプロドラッグである. 本化合物は, ラット血漿中で容易に加水分解を受け, INDを遊離すること1)およびIMFをラットに経口投与した際の血漿中では, 未変化体濃度は速やかに消失するのに対し, 遊離したIND濃度が上昇することを明らかにした2). 他方, イヌおよびヒトの血漿中におけるIMFの加水分解活性は, ラットの場合に比べ極めて低い1)ことから, IMFのイヌにおける体内挙動は, ラットの場合と異なることが予測された. また, イヌにおけるIMFの体内動態を明確にすることは, ヒトにおける体内動態を予測する上で有用と考えられた. 今回, 14Cで標識したIMFをイヌに経口投与し, 吸収, 分布, 代謝および排泄を検討したので報告する. 実験材料と方法 1. 標識化合物 14C-INDより合成した14C-IMFを用いた2). 比放射能は1.25MBq/mg(33.8μCi/mg)および0.44MBq/mg(12,0μCi/mg), 放射化学的純度は99%以上のものを用いた.
ISSN:0916-1139