新規抗潰瘍剤E3810の体内動態(1) ビーグル犬、家兎およびラットにおけるE3810のbioavailability

[目的]2-[{4-(3-methoxypropoxy)-3-methylpyridin-2-yl}methylsulfinyl]-1H-benzimidazole sodium salt(E3810, Fig. 1)はH+-K+ATPase阻害に基づく新規の抗潰瘍剤である. 今回, 我々はビーグル犬, 家兎およびラットにおけるE3810のbioavailabilityを検討した. [実験]絶食した雄性ビーグル犬を用いクロスオーバー法によりE3810の50mgを静注および100mgを経口投与し, 血漿中濃度推移を検討した. E3810は酸に不安定なことから経口投与時には, Pentagastr...

Ausführliche Beschreibung

Gespeichert in:
Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:薬物動態 1989, Vol.4(3), pp.298-299
Hauptverfasser: 中田, 宏, 知久, 滋, 堀江, 透, 杠, 輝昭
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
Tags: Tag hinzufügen
Keine Tags, Fügen Sie den ersten Tag hinzu!
Beschreibung
Zusammenfassung:[目的]2-[{4-(3-methoxypropoxy)-3-methylpyridin-2-yl}methylsulfinyl]-1H-benzimidazole sodium salt(E3810, Fig. 1)はH+-K+ATPase阻害に基づく新規の抗潰瘍剤である. 今回, 我々はビーグル犬, 家兎およびラットにおけるE3810のbioavailabilityを検討した. [実験]絶食した雄性ビーグル犬を用いクロスオーバー法によりE3810の50mgを静注および100mgを経口投与し, 血漿中濃度推移を検討した. E3810は酸に不安定なことから経口投与時には, Pentagastrin 6μg/kgを筋注した胃酸分泌亢進時あるいは1%NaHCO3 30mlを胃内注入した制酸時におけるbioavailability(B. A. )を比較した. また, 絶食した家兎およびSD系ラットにE3810を静注, 十二指腸内投与および経口投与し, 種差を検討した. 血漿中濃度は未変化体および代謝物であるスルホン体, チオエーテル体を血漿0. 5mlからエーテルにて抽出し, HPLCにより測定した. [結果および考察]血漿中未変化体の消失半減期は, ビーグル犬24.9±2.0分, 家兎21.2±1.7分およびラット11.8分と消失は速やかであった.
ISSN:0916-1139
DOI:10.2133/dmpk.4.298