尿細管上皮細胞薬物輸送のモーメント解析:摘出潅流腎における薬物相互作用

薬物腎排泄挙動は薬物体内動態を支配する重要な因子であり, 特に尿細管上皮細胞における分泌過程が薬物排泄に与える影響は大きい. 従って, この過程における薬物相互作用機構の解明は, 薬物療法最適化を達成する上で臨床的にも極めて意義深い. 既に我々は, 摘出灌流腎とモーメントを用いた薬物腎挙動解析法を確立すると共に, 尿細管分泌過程の詳細な解析に対する本法の有用性を示してきた, 今回は, 薬物相互作用解明を目的とした研究における本実験系の適用性を明らかにするため, p-Aminohippurate (PAH) 排泄挙動に及ぼす Probenecid の影響について検討した. 【方法】 1)摘出腎灌...

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Veröffentlicht in:薬物動態 1988/10/05, Vol.3(5), pp.514-515
Hauptverfasser: 齊藤, 睦弘, 合葉, 哲也, 清水, 宏賢, 谷川原, 祐介, 神谷, 晃, 堀, 了平
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:薬物腎排泄挙動は薬物体内動態を支配する重要な因子であり, 特に尿細管上皮細胞における分泌過程が薬物排泄に与える影響は大きい. 従って, この過程における薬物相互作用機構の解明は, 薬物療法最適化を達成する上で臨床的にも極めて意義深い. 既に我々は, 摘出灌流腎とモーメントを用いた薬物腎挙動解析法を確立すると共に, 尿細管分泌過程の詳細な解析に対する本法の有用性を示してきた, 今回は, 薬物相互作用解明を目的とした研究における本実験系の適用性を明らかにするため, p-Aminohippurate (PAH) 排泄挙動に及ぼす Probenecid の影響について検討した. 【方法】 1)摘出腎灌流法: Wistar 系雄性ラット(240-290g)の腎臓を Nishiitsutsuji-Uwo 等の方法に準じて摘出し, 牛血球(ヘマトクリット: 11-13%)及び牛血清 Albumin(5%)を含む Krebs-Henseleit緩衝液を用いて灌流した
ISSN:0916-1139
DOI:10.2133/dmpk.3.514