末梢血管拡張剤Cadralazineの活性代謝物ISF-2405の体内動態

[目的]Cadralazineはhydralazineに比較して降圧作用の持続時間が長い末梢血管拡張剤で, その作用は主として代謝物の一つであるISF-2405の薬理活性に基づくものと考えられている1). 演者らは, 既に活性代謝物ISF-2405の血漿中濃度測定法について報告したが2), 今回は, さらに組織中濃度測定法を確立し, cadralazineの有する作用持続性のメカニズムを追求する目的で, 高血圧自然発圧ラット(SHR)にcadralazineを投与した後の血漿中および血管壁中ISF-2405濃度を降圧作用と共に測定した. [方法](1)測定法:血漿中および組織中ISF-2405...

Ausführliche Beschreibung

Gespeichert in:
Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:薬物動態 1987, Vol.2(4), pp.454-455
Hauptverfasser: 寺内, 嘉章, 渡, 幸子, 石川, 晶子, 武山, 邦彦, 関根, 豊, 橋本, 昌久, 林, 敏夫
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
Tags: Tag hinzufügen
Keine Tags, Fügen Sie den ersten Tag hinzu!
Beschreibung
Zusammenfassung:[目的]Cadralazineはhydralazineに比較して降圧作用の持続時間が長い末梢血管拡張剤で, その作用は主として代謝物の一つであるISF-2405の薬理活性に基づくものと考えられている1). 演者らは, 既に活性代謝物ISF-2405の血漿中濃度測定法について報告したが2), 今回は, さらに組織中濃度測定法を確立し, cadralazineの有する作用持続性のメカニズムを追求する目的で, 高血圧自然発圧ラット(SHR)にcadralazineを投与した後の血漿中および血管壁中ISF-2405濃度を降圧作用と共に測定した. [方法](1)測定法:血漿中および組織中ISF-2405濃度の測定は, ISF-2405をアセチルアセトンにより安定な誘導体に導き, 溶媒抽出, カラム処理による精製操作を行った後, ラジオイムノアッセイで定量した. 血漿中未変化体濃度の測定は, 高速液体クロマトグラフィー法3)により行った. 血圧の測定は, tail cuff法によった. (2)動物実験:雄性SHR(400-500g)にcadralazine3mg/kgを経口投与し, 血圧の変動を測定した.
ISSN:0916-1139
DOI:10.2133/dmpk.2.454