重症心身傷害児におけるphenytoinのpopulation pharmacokineticsについて
【目的】薬物血中濃度モニタリングを通じ, 個々の患者に対し至適投与計画を決定するための従来よりの方法としては少数例の個体より頻回の採血を行い, 得られた薬物動態値を用いて予測を行う方法がある. しかし, この方法では薬物動態に影響を及ぼす種々の要因を同時に解析することは困難である. 今回我々はSheinerらにより開発されたpopulation kineticsの評価のためのプログラムNONMEMを用い, 定常状態における小児のphenytoinの体内動態および動態値に影響を及ぼす諸因子に関して検討を行った. 【対象および方法】国立療養所18施設より集められた重症心身障害児98名より得られたp...
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Veröffentlicht in: | 薬物動態 1987, Vol.2(4), pp.422-422 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 【目的】薬物血中濃度モニタリングを通じ, 個々の患者に対し至適投与計画を決定するための従来よりの方法としては少数例の個体より頻回の採血を行い, 得られた薬物動態値を用いて予測を行う方法がある. しかし, この方法では薬物動態に影響を及ぼす種々の要因を同時に解析することは困難である. 今回我々はSheinerらにより開発されたpopulation kineticsの評価のためのプログラムNONMEMを用い, 定常状態における小児のphenytoinの体内動態および動態値に影響を及ぼす諸因子に関して検討を行った. 【対象および方法】国立療養所18施設より集められた重症心身障害児98名より得られたphenytoin血中濃度データ370サンプルにつき, Michaelis-Mentenモデルを用い, 薬物動態に影響を及ぼすと考えられる性別, 剤型, 血液試料, 服薬方法および年齢をモデルに組み込み, NONMEMにより解析を行った. 【結果】日本人小児より得られたphenytoinのpopulation parameterは, mean Vm=8.59mg/Kg/day(個体間変動σVm34.2%)であり, mean Km=1.99μg/ml(個体間変動σKm72.9%)であった. |
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ISSN: | 0916-1139 |
DOI: | 10.2133/dmpk.2.422 |