超音波検査にて内頸静脈内に真菌性菌塊が疑われた1例

「はじめに」 超音波検査は非侵襲的検査法で, 容易に繰り返し検査を施行することが可能である. 今回われわれは, 他のモダリティーでは確認し得ず超音波検査にて発見できた症例で, 術前および術中, 治療の経過観察で超音波検査が有用であった. 右内頸静脈内に菌塊を疑う症例を経験したので報告する. 本論文発表に関しては, 患者の同意を得ている. 「症例」 患者:70代, 男性. 主訴:発熱, 呼吸苦. 既往歴:慢性心不全, 糖尿病, 高血圧症, 脂質異常症, 前立腺肥大, 房室ブロックに対してペースメーカー挿入. 内服薬:フロセミド20mg 1×, スピロノラクトン50mg 2×, ワルファリンカリウ...

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Veröffentlicht in:Neurosonology 2023, Vol.36(2), pp.48-51
Hauptverfasser: 大山, 貴衣, 藤崎, 純, 金子, 南紀子, 佐々木, 有沙, 来住野, 雅, 高橋, 奎太, 齋藤, 倫寛, 原, 英彦, 前谷, 容, 岩渕, 聡
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:「はじめに」 超音波検査は非侵襲的検査法で, 容易に繰り返し検査を施行することが可能である. 今回われわれは, 他のモダリティーでは確認し得ず超音波検査にて発見できた症例で, 術前および術中, 治療の経過観察で超音波検査が有用であった. 右内頸静脈内に菌塊を疑う症例を経験したので報告する. 本論文発表に関しては, 患者の同意を得ている. 「症例」 患者:70代, 男性. 主訴:発熱, 呼吸苦. 既往歴:慢性心不全, 糖尿病, 高血圧症, 脂質異常症, 前立腺肥大, 房室ブロックに対してペースメーカー挿入. 内服薬:フロセミド20mg 1×, スピロノラクトン50mg 2×, ワルファリンカリウム1.5mg 1×, フェノフィブラート200mg 1×, ウルソデオキシコール酸300mg 3×, グルメピリド2mg 2×, ランソプラゾール15mg 1×. 現病歴:201x年7月24日37℃台の発熱が数日間持続し, 起床時から労作性呼吸苦を自覚した.
ISSN:0917-074X
DOI:10.2301/neurosonology.36.48