大腿動脈穿刺後に生じた鼠径部の腫瘤や疼痛を伴わない仮性動脈瘤の1例
「はじめに」 大腿動脈穿刺後に生じる合併症として, 仮性動脈瘤を経験することがある. 仮性動脈瘤は穿刺部の拍動性腫瘤や疼痛といった身体所見をきっかけに超音波検査等で診断されることが多い. 治療の第一選択は用手圧迫であり, その中でも超音波ガイド下圧迫法(ultrasound guided compression repair : UGCR)は特に有用とされている. 今回, われわれは, 穿刺部の拍動性腫瘤や疼痛を伴わない, 偶発的に発見された仮性動脈瘤を経験したので報告する. 本論文発表に関しては患者の同意を得ている. 「症例」 患者 : 74歳, 女性. 主訴 : なし. 既往歴 : 慢性心...
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Veröffentlicht in: | Neurosonology 2022, Vol.35(3), pp.110-113 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
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Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 「はじめに」 大腿動脈穿刺後に生じる合併症として, 仮性動脈瘤を経験することがある. 仮性動脈瘤は穿刺部の拍動性腫瘤や疼痛といった身体所見をきっかけに超音波検査等で診断されることが多い. 治療の第一選択は用手圧迫であり, その中でも超音波ガイド下圧迫法(ultrasound guided compression repair : UGCR)は特に有用とされている. 今回, われわれは, 穿刺部の拍動性腫瘤や疼痛を伴わない, 偶発的に発見された仮性動脈瘤を経験したので報告する. 本論文発表に関しては患者の同意を得ている. 「症例」 患者 : 74歳, 女性. 主訴 : なし. 既往歴 : 慢性心房細動. 現病歴と入院後経過 : X年某日に突然の右上下肢不全麻痺と構音障害を認め, 救急搬送された. MRIにて左中大脳動脈領域の急性期梗塞所見とMRAにて左中大脳動脈M2近位部以遠の描出不良を認めた. 超急性期脳梗塞の診断で, 速やかにrt-PA投与を行いながら経皮的血栓回収術へ移行し, 血行再建を得た. |
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ISSN: | 0917-074X |
DOI: | 10.2301/neurosonology.35.110 |