Mo.Ma Ultraを用いた頸動脈ステント留置術における術中頸動脈エコーの有用性

「背景と目的」頸動脈ステント留置術(carotid artery stenting:CAS)の際の遠位塞栓症は注意すべき合併症の一つである. これを予防するためにさまざまな脳保護デバイス(embolic protection devise:EPD)が用いられてきた. 2012年7月に本邦で薬事承認を取得したMo.Ma Ultra(日本メドトロニック, 東京)は, 病変部にカテーテルを通過させることなく総頸動脈(common carotid artery:CCA)と外頸動脈(external carotid artery:ECA)を閉塞することにより, 塞栓物質の脳循環への流入を阻止し, 吸引除...

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Veröffentlicht in:Neurosonology 2016, Vol.29(1), pp.34-37
Hauptverfasser: 阪本, 奈緒, 野中, 雅, 野村, 達史, 恩田, 敏之, 米増, 保之, 高橋, 明
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:「背景と目的」頸動脈ステント留置術(carotid artery stenting:CAS)の際の遠位塞栓症は注意すべき合併症の一つである. これを予防するためにさまざまな脳保護デバイス(embolic protection devise:EPD)が用いられてきた. 2012年7月に本邦で薬事承認を取得したMo.Ma Ultra(日本メドトロニック, 東京)は, 病変部にカテーテルを通過させることなく総頸動脈(common carotid artery:CCA)と外頸動脈(external carotid artery:ECA)を閉塞することにより, 塞栓物質の脳循環への流入を阻止し, 吸引除去することが可能なEPDである. 米国および欧州では良好な治療成績が報告されており, CAS後の頭部MRI拡散強調画像(diffusion weighted imaging:DWI)による高信号出現率はfilter deviceよりもMo.Ma Ultraで有意に少ないことが報告されている.
ISSN:0917-074X
DOI:10.2301/neurosonology.29.34