獨協医科大学における頸動脈エコー検査とその記録法

「はじめに」 頸動脈超音波検査は日本脳神経超音波学会5)ならびに日本超音波医学会4)のガイドラインが基本となるが, 記載法についての一定した基準はない. このため施設間での共通認識を得るために, 全国で繁用される所見用紙の作成が望まれる. そこで今後の議論になるよう, 獨協医科大学病院(当院)で使用している検査レポートを提示する. 「当院で施行する神経超音波検査」 脳血管障害では頸動脈超音波検査のほか, 下肢静脈超音波検査による深部静脈血栓の検索, コントラスト経頭蓋超音波検査および経食道心臓超音波検査によるシャント診断, さらには頭蓋内動脈の評価も必要に応じて行っている. 一方, 鎖骨下動脈...

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Veröffentlicht in:Neurosonology 2014/01/31, Vol.26(2), pp.109-111
Hauptverfasser: 岡部, 龍太, 竹川, 英宏, 鈴木, 圭輔, 豊田, 茂, 平田, 幸一
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:「はじめに」 頸動脈超音波検査は日本脳神経超音波学会5)ならびに日本超音波医学会4)のガイドラインが基本となるが, 記載法についての一定した基準はない. このため施設間での共通認識を得るために, 全国で繁用される所見用紙の作成が望まれる. そこで今後の議論になるよう, 獨協医科大学病院(当院)で使用している検査レポートを提示する. 「当院で施行する神経超音波検査」 脳血管障害では頸動脈超音波検査のほか, 下肢静脈超音波検査による深部静脈血栓の検索, コントラスト経頭蓋超音波検査および経食道心臓超音波検査によるシャント診断, さらには頭蓋内動脈の評価も必要に応じて行っている. 一方, 鎖骨下動脈盗血現象などの椎骨動脈の血流波形異常が確認された場合は, 鎖骨下動脈ならびに上肢動脈の血流波形も観察している. このほか側頭動脈炎では側頭動脈壁1)を, Parkinson症候群では参考所見として中脳黒質の輝度変化を評価している6).
ISSN:0917-074X
DOI:10.2301/neurosonology.26.109