頚動脈閉塞病変における3次元超音波検査の有用性

超音波検査でも3次元表示が可能となり, 主に産婦人科領域を中心として臨床応用されるようになってきた5, 9, 10, 13). しかし, 頚動脈超音波検査への応用においては, 対象が血管であるために, 拡張と収縮を繰り返す血管の拍動と, 血管の波打ちによる動きがFig. 1-A-(b), Fig. 1-B-(b)に示すようなジャバラ状のartifact(axial artifact, longitudinal artifac)となり, 病変の描出を妨げる大きな要因となる. そのため, この領域の研究報告は少なく, 有用性についても不明な点が多い. 3次元超音波検査(3D-US:Three-di...

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Veröffentlicht in:Neurosonology 2004, Vol.17(1), pp.5-9
Hauptverfasser: 久米, 伸治, 日比野, 誠一郎, 小林, 益樹, 金澤, 潤一, 島, 健, 西田, 正博, 山根, 冠児, 三原, 千恵, 平松, 和嗣久, 豊田, 章宏
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:超音波検査でも3次元表示が可能となり, 主に産婦人科領域を中心として臨床応用されるようになってきた5, 9, 10, 13). しかし, 頚動脈超音波検査への応用においては, 対象が血管であるために, 拡張と収縮を繰り返す血管の拍動と, 血管の波打ちによる動きがFig. 1-A-(b), Fig. 1-B-(b)に示すようなジャバラ状のartifact(axial artifact, longitudinal artifac)となり, 病変の描出を妨げる大きな要因となる. そのため, この領域の研究報告は少なく, 有用性についても不明な点が多い. 3次元超音波検査(3D-US:Three-dimensional ultrasonography)の画像表示法は複数あるが4, 6, 8, 11, 13), 本研究では血管系の診断に有用性があると思われる立体表示法(VR:Volume Rendering)と多断面表示法(MPR:Multi Planar Reformatting)について検討を行った. また, 位置情報の認識を行う磁気センサーなどを用いない6, 7, 10), 現在市販されている3次元表示可能な超音波診断装置を用い, 頚動脈病変における3D-USの有用性とその診断能の限界について検討した.
ISSN:0917-074X
DOI:10.2301/neurosonology.17.5