カラードプラ断層法による新生児早期の脳血流分析

1.はじめに 近年, 脳神経超音波領域ではTranscranial Doppler(TCD)やトランススキャン(Three Dimensional Transcranial Doppler Scanner;Trans-scan)による脳血流分析が広く行なわれるようになった. また成人領域における経頭蓋骨超音波脳断層法(Transcranial Brain Tomography; TCT), さらには経頭蓋骨超音波カラードプラ断層法(Transcranial Color Doppler Tomography; TCDT)の開発の報告もなされてきている1). 一方, 頭蓋骨が薄く, 大泉門の開大し...

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Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:Neurosonology 1990, Vol.3 (2), p.78-82
Hauptverfasser: 小野佐代子, 中村重男, 羽田野為夫
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:1.はじめに 近年, 脳神経超音波領域ではTranscranial Doppler(TCD)やトランススキャン(Three Dimensional Transcranial Doppler Scanner;Trans-scan)による脳血流分析が広く行なわれるようになった. また成人領域における経頭蓋骨超音波脳断層法(Transcranial Brain Tomography; TCT), さらには経頭蓋骨超音波カラードプラ断層法(Transcranial Color Doppler Tomography; TCDT)の開発の報告もなされてきている1). 一方, 頭蓋骨が薄く, 大泉門の開大した新生児, 乳児においては心疾患用に開発されたカラードプラ断層法を用いることで, 容易に脳動脈を描出することができる. 血管走行を確認し正確な血流パターンが得られることから, 従来からのPulsatility Index(PI)としての評価にとどまらず, 精密な絶対値としての脳血流速度の分析が可能である.
ISSN:0917-074X