硝酸カドミウムの気管内反復投与後の亜急性肺障害および生物学的曝露モニタリング
「目的」 近年, カドミウム(Cd)は中国などの産業新興国におけるNi-Cd電池の需要に伴い, 硝酸カドミウム(化学式Cd(NO3)2, 以後CdNと略す)としての消費量が急増している. しかしCdNの毒性研究の報告はない. また同量のCd負荷でも他の化合物とは毒性影響が異なることが多く, 個別に検討する必要があると考えられた[1]. そこで我々は先行研究においてCdNの静注後24時間致死量(LD), 短回静注後の肝および腎への影響, Cdの体内動態を検討した[2]. 一方, 産業現場におけるCdN取り扱い作業者の主たる曝露経路と形状は経気道とミストが想定され, 中・長期的な作業中の吸入が推察...
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Veröffentlicht in: | BIOMEDICAL RESEARCH ON TRACE ELEMENTS 2010/12/31, Vol.21(4), pp.219-222 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
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Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 「目的」 近年, カドミウム(Cd)は中国などの産業新興国におけるNi-Cd電池の需要に伴い, 硝酸カドミウム(化学式Cd(NO3)2, 以後CdNと略す)としての消費量が急増している. しかしCdNの毒性研究の報告はない. また同量のCd負荷でも他の化合物とは毒性影響が異なることが多く, 個別に検討する必要があると考えられた[1]. そこで我々は先行研究においてCdNの静注後24時間致死量(LD), 短回静注後の肝および腎への影響, Cdの体内動態を検討した[2]. 一方, 産業現場におけるCdN取り扱い作業者の主たる曝露経路と形状は経気道とミストが想定され, 中・長期的な作業中の吸入が推察されている[3]. さらに吸入曝露は経肺的な血中移行に加え, 呼吸障害が予後を左右する[4]. しかし現場のCdN作業者の健康影響について全く検討されていない. そこで同作業態様に可及的に準拠して量・影響関係を実験的に検証した. |
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ISSN: | 0916-717X 1880-1404 |
DOI: | 10.11299/brte.21.219 |