一般演題-3(臨床) 温熱療法, 化学療法, 免疫細胞療法を併用したがん患者での治療の有効性について

ハイパーサーミアは, がんに対する免疫応答を増強し, また, 抗がん剤のがん組織への取り込みを高める. したがって, ハイパーサーミアに免疫細胞療法や化学療法を併用することで, それらの治療法の効果を増感することが期待できる. 我々は, 標準的な治療法ではコントロールが不能である進行がんに対して, ハイパーサーミア・免疫細胞療法・低用量抗がん剤を併用した外来治療をおこなった. その結果, 各種がん患者67症例での治療開始3ヶ月後の治療効果は有効率35%, SDを含めた病勢コントロール率66%であった. 副作用は, 以前の治療により残っていた後遺症や今回の化学療法によるgrade 1の副作用以外...

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Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:Thermal Medicine 2010, Vol.26 (2), p.57-57
Hauptverfasser: 照沼裕, 嘉村亜希子, 土岐敦, トウ学文, 和田綾乃, 田中若菜, 山田累美子
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:ハイパーサーミアは, がんに対する免疫応答を増強し, また, 抗がん剤のがん組織への取り込みを高める. したがって, ハイパーサーミアに免疫細胞療法や化学療法を併用することで, それらの治療法の効果を増感することが期待できる. 我々は, 標準的な治療法ではコントロールが不能である進行がんに対して, ハイパーサーミア・免疫細胞療法・低用量抗がん剤を併用した外来治療をおこなった. その結果, 各種がん患者67症例での治療開始3ヶ月後の治療効果は有効率35%, SDを含めた病勢コントロール率66%であった. 副作用は, 以前の治療により残っていた後遺症や今回の化学療法によるgrade 1の副作用以外には認めなかった. コントロール不能の進行がんに対して, ハイパーサーミアに免疫細胞療法と低用量化学療法を併用した治療法は, 副作用がほとんどなく長期にわたりさまざまな進行がんに外来通院でおこなえる有用な治療法であると考えられた.
ISSN:1882-2576