一般演題(基礎)-5 担癌患者の治療中における姫マツタケ(岩出101株)の免疫能改善効果について
【目的】担癌患者においては健康食品を利用している頻度が多く, その費用も年々高くなってきているのが現状である. 「免疫力を高める」などといわれ利用されているアガリクスだが免疫機能を評価した臨床的なデータは少ない. 今回我々は, アガリクスの一種である(株)シエンの姫マツタケ(岩出101株)を使って担癌患者の治療中の免疫能の変化を検討してみた. 【対象と方法】担癌患者10名(男性4/女性6)に対し, 1日2本(朝・夕)を3ヶ月間摂取してもらい, 摂取前, 1ヵ月後, 2ヵ月後, 3ヵ月後に採血し, そのリンパ球数, CD4/CD8, IAP, Th1/Th2, PHA幼弱化反応, QOLを評価し...
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Veröffentlicht in: | Thermal Medicine 2009, Vol.25 (3), p.103-104 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 【目的】担癌患者においては健康食品を利用している頻度が多く, その費用も年々高くなってきているのが現状である. 「免疫力を高める」などといわれ利用されているアガリクスだが免疫機能を評価した臨床的なデータは少ない. 今回我々は, アガリクスの一種である(株)シエンの姫マツタケ(岩出101株)を使って担癌患者の治療中の免疫能の変化を検討してみた. 【対象と方法】担癌患者10名(男性4/女性6)に対し, 1日2本(朝・夕)を3ヶ月間摂取してもらい, 摂取前, 1ヵ月後, 2ヵ月後, 3ヵ月後に採血し, そのリンパ球数, CD4/CD8, IAP, Th1/Th2, PHA幼弱化反応, QOLを評価した. 対象患者は1例をのぞきすべて温熱療法を併用している. 【結果】APについては8名中6名が改善, Th1/Th2比については8名中3名が改善, PHA幼弱化反応については有意差はみられなかった. Th1/Th2比は抗癌剤使用当初, 一旦低下し, その後上昇改善した. 【考察】姫マツタケ(岩出101株)は担癌患者のIAP(免疫抑制酸性蛋白)を低下させ, さらに抗癌剤使用によって引きおこされたと思われるTh1/Th2比の一時的な低下を改善する働きがあることがしめされたことにより, 今後癌患者の治療を行うときに, 姫マツタケ(岩出101株)を併用することの有効性が示唆された. また今後, 健康食品の効果を検証するときには, IAP及びTh1/Th2比が指標となると思われる. |
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ISSN: | 1882-2576 |