進行原発性胃癌に対する温熱化学放射線治療

原発性胃癌6例に対して温熱化学放射線治療を実施したので, その初期経験を報告する. 放射線治療は60Gyが原発巣, リンパ節転移部に照射され, 温熱化学を週1回のスケジュールで併用した. 奏効率は83.3%と良好であった(CR;2, PR;2 NC;1). 食道ステントの入った症例で急性胃炎の症状が強く出た以外は, 血液毒性を含めて急性副作用は軽微であった. 経過観察期間は短いが, 治療後1年以上経過観察できた3例で, 上部消化管の重篤な晩期有害事象は認めなかった. 手術不能進行胃癌に対して, 3次元放射線治療と温熱化学の組み合わせは, 強力な局所効果を示す可能性があることが示唆された....

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Veröffentlicht in:Thermal Medicine 2007, Vol.23 (3), p.166-167
Hauptverfasser: 今田肇, 大栗隆行, 矢原勝哉, 森岡丈明, 中野敬太, 宮國泰弘, 一宮結加子, 興梠征典, 成定宏之, 相田亜希, 大田真
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:原発性胃癌6例に対して温熱化学放射線治療を実施したので, その初期経験を報告する. 放射線治療は60Gyが原発巣, リンパ節転移部に照射され, 温熱化学を週1回のスケジュールで併用した. 奏効率は83.3%と良好であった(CR;2, PR;2 NC;1). 食道ステントの入った症例で急性胃炎の症状が強く出た以外は, 血液毒性を含めて急性副作用は軽微であった. 経過観察期間は短いが, 治療後1年以上経過観察できた3例で, 上部消化管の重篤な晩期有害事象は認めなかった. 手術不能進行胃癌に対して, 3次元放射線治療と温熱化学の組み合わせは, 強力な局所効果を示す可能性があることが示唆された.
ISSN:1882-2576