Thermo-radiotherapyで脊髄症状が回避できた傍脊椎腫瘍の2例

重篤な脊髄症状発生の危険性のある傍脊椎腫瘍にThermo-radiotherapyを実施し, 長期間再発なく経過した2症例を報告する. 【症例1】41歳, 女性. 1997年8月CXPにて胸椎左縁に腫瘤影を指摘. 同年12月腫瘍摘出術にてdesmoidと診断, 治療1年後, 2年後に再発し切除されたが再発. 同年11月Thermoradiotherapy施行. 放射線治療は4MV X線2Gy/f, total 40Gy. 温熱療法は出力1,000~1,100W, 約1時間のRF加温を週2回, 合計7回実施. 治療10年後も再発なし. 【症例2】70歳, 男性. 1998年3月頃口腔内~左頸部に...

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Veröffentlicht in:Thermal Medicine 2007, Vol.23 (3), p.166-166
Hauptverfasser: 矢野達彦, 楠原和朗, 渡邉祐子, 田村正三, 小野誠治
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:重篤な脊髄症状発生の危険性のある傍脊椎腫瘍にThermo-radiotherapyを実施し, 長期間再発なく経過した2症例を報告する. 【症例1】41歳, 女性. 1997年8月CXPにて胸椎左縁に腫瘤影を指摘. 同年12月腫瘍摘出術にてdesmoidと診断, 治療1年後, 2年後に再発し切除されたが再発. 同年11月Thermoradiotherapy施行. 放射線治療は4MV X線2Gy/f, total 40Gy. 温熱療法は出力1,000~1,100W, 約1時間のRF加温を週2回, 合計7回実施. 治療10年後も再発なし. 【症例2】70歳, 男性. 1998年3月頃口腔内~左頸部に弾性硬の腫瘤が出現し増大. 1999年5月生検にてchordomaと診断されたが手術適応なく, 1999年6月よりThermo-radiotherapyを実施放射線治療は4MV X線2Gy/f, total 60Gyを実施. 温熱療法は症例1と同じ方法にて合計7回実施. 治療3年後に腫瘍縮小に伴う圧迫骨折防止のため頸椎固定術を実施したが局所再発なし. 8年目に腹膜炎にて死亡.
ISSN:1882-2576