当院における温熱療法の工夫

産業医科大学病院においては, 前立腺癌や肺癌, 浅部腫瘍に対して放射線治療と併用した温熱療法を行っている. 温熱療法時には, 患者の熱感, 疼痛が生じるため, 積極的に下肢のグリッピングを行い, なるべく家族にも参加してもらうように配慮した. また, 熱感を和らげるために, 顔面, 頸部, 背部, 四肢, 足底などに氷水で絞ったタオルや氷入りビニール袋を当てて冷却することも有効であった. また, 前立腺治療で特に問題になるのは, 下半身に直接ゼリーを塗ることによる不快感と羞恥心であった. 我々は, その解決策として, 食塩水に浸した海水パンツの着用を行っている. これにより体の凹凸を少なくする...

Ausführliche Beschreibung

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Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:Thermal Medicine 2007, Vol.23 (3), p.163-164
Hauptverfasser: 松岡さなえ, 村上基博, 宮國泰弘, 一宮結加子, 矢原勝哉, 今田肇
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:産業医科大学病院においては, 前立腺癌や肺癌, 浅部腫瘍に対して放射線治療と併用した温熱療法を行っている. 温熱療法時には, 患者の熱感, 疼痛が生じるため, 積極的に下肢のグリッピングを行い, なるべく家族にも参加してもらうように配慮した. また, 熱感を和らげるために, 顔面, 頸部, 背部, 四肢, 足底などに氷水で絞ったタオルや氷入りビニール袋を当てて冷却することも有効であった. また, 前立腺治療で特に問題になるのは, 下半身に直接ゼリーを塗ることによる不快感と羞恥心であった. 我々は, その解決策として, 食塩水に浸した海水パンツの着用を行っている. これにより体の凹凸を少なくする効果もあった.
ISSN:1882-2576