10. 当院における悪性胸膜中皮腫の温熱化学放射線療法の治療成績
【目的】悪性胸膜中皮腫の予後改善目的にプラチナ製剤を胸腔内に注入して温熱療法を行なう温熱化学放射線療法の成績を報告する. 【方法】化学療法は温熱療法直前に胸腔内にCDDP 50mgもしくはCBDCA 450mgを投与する. 温熱療法はThermotron RF8を用い, 60分を目標に加温を施行する. 病変を含む患側胸腔に対し1回2Gyの放射線療法を加温直前に施行する. 上記の治療を週1回, 計5回もしくは胸膜癒着が生じるまで施行する. 【結果】1995年~2004年までの11例に対し, 上記治療を施行した. 男女比は7:4, 年齢は48~85歳(平均65.7歳)であった. 併用療法の回数は2...
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Veröffentlicht in: | 日本ハイパーサーミア学会誌 2006, Vol.22 (2), p.95-95 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 【目的】悪性胸膜中皮腫の予後改善目的にプラチナ製剤を胸腔内に注入して温熱療法を行なう温熱化学放射線療法の成績を報告する. 【方法】化学療法は温熱療法直前に胸腔内にCDDP 50mgもしくはCBDCA 450mgを投与する. 温熱療法はThermotron RF8を用い, 60分を目標に加温を施行する. 病変を含む患側胸腔に対し1回2Gyの放射線療法を加温直前に施行する. 上記の治療を週1回, 計5回もしくは胸膜癒着が生じるまで施行する. 【結果】1995年~2004年までの11例に対し, 上記治療を施行した. 男女比は7:4, 年齢は48~85歳(平均65.7歳)であった. 併用療法の回数は2~5回, 平均3.5回施行した. 抗癌剤はCDDP 7例, CBDCA 5例であった. 放射線の線量は2~10Gy(平均6.4Gy)であった. 全例治療が奏効して胸水が制御され, 退院が可能であった. 全例のMSTは27か月であった. 重篤な有害事象としてGrade4の白血球及び血小板減少を1例に認めるのみであった. 死因は全例原病悪化による呼吸不全であった. 【結語】本治療法は根治的な治療ではないが, 手術に匹敵する予後が期待されることが示唆された. |
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ISSN: | 0911-2529 |