(4)ハイパーサーミア併用を行った再照射の検討

【目的】一般的には放射線再照射は行なわれないことが多いが, 少量の放射線にハイパーサーミアを併用することで少しでも治療効果を高める工夫を行なってきたので報告する. 【方法】再照射時にハイパーサーミアを併用した12症例13部位について検討した. 男性7例, 女性5例;年齢46~84歳(平均64歳);原疾患:乳癌3(4部位), 肺癌3, 直腸癌2, その他4;部位:胸壁6, 鎖骨上窩リンパ節3, 直腸部2, 胸骨1, 背部1. 前回照射からの期間は4~66ヶ月(平均20ヶ月), 前回照射時の総線量は50~66Gy(中央値51Gy)であった. 治療は放射線治療再照射20~40Gy(中央値30Gy)と...

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Hauptverfasser: 黒崎弘正, 仲澤聖則, 柴山千秋, 森信二, 岡崎篤, 宇木章喜, 今井礼子
Format: Tagungsbericht
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Zusammenfassung:【目的】一般的には放射線再照射は行なわれないことが多いが, 少量の放射線にハイパーサーミアを併用することで少しでも治療効果を高める工夫を行なってきたので報告する. 【方法】再照射時にハイパーサーミアを併用した12症例13部位について検討した. 男性7例, 女性5例;年齢46~84歳(平均64歳);原疾患:乳癌3(4部位), 肺癌3, 直腸癌2, その他4;部位:胸壁6, 鎖骨上窩リンパ節3, 直腸部2, 胸骨1, 背部1. 前回照射からの期間は4~66ヶ月(平均20ヶ月), 前回照射時の総線量は50~66Gy(中央値51Gy)であった. 治療は放射線治療再照射20~40Gy(中央値30Gy)とともにハイパーサーミア2~27回が行なわれた. 【結果】疼痛を認めた8部位に関して, 6部位においては疼痛緩和が得られ, うち2部位では完全な疼痛緩和が得られた. 画像を元にした効果判定ではPR:5, NC:1, PD:1であった. 再照射部位に重篤な副作用を認めていない. 【結語】再照射時にハイパーサーミアを併用することは, 少なくとも安全であることが確認された.
ISSN:0911-2529