Z-100併用放射線温熱療法で癌休眠となったと考えられた卵巣癌骨転移の一例

症例は初診時30歳, 女性. 卵巣癌stageIIIcおよび子宮体癌stageIIIcの手術後で, 化学療法(CP)およびセカンドルック手術が施行されている. 初回手術1年2ヶ月後に腹壁腫瘍の摘出術が施行され, 卵巣癌の再発が確認されている. その後, 化学療法(TJ)が施行されたが, 手術3年2ヶ月後に肺転移, 骨盤内リンパ節転移とともに寛骨, 恥骨に腫瘤形成型の骨転移が出現した. 転移部位に対してそれぞれ温熱放射線治療を行なうとともに, Z-100(アンサー20)を週2回投与した. 照射効果はいずれの部位もCRと考えられ, 腫瘍マーカーも正常化した. その後Z-100の投与をしているが化学...

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Hauptverfasser: 黒崎弘正, 丸野廣大, 宇木章喜, 岡崎篤, 伊豆田誠人
Format: Tagungsbericht
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:症例は初診時30歳, 女性. 卵巣癌stageIIIcおよび子宮体癌stageIIIcの手術後で, 化学療法(CP)およびセカンドルック手術が施行されている. 初回手術1年2ヶ月後に腹壁腫瘍の摘出術が施行され, 卵巣癌の再発が確認されている. その後, 化学療法(TJ)が施行されたが, 手術3年2ヶ月後に肺転移, 骨盤内リンパ節転移とともに寛骨, 恥骨に腫瘤形成型の骨転移が出現した. 転移部位に対してそれぞれ温熱放射線治療を行なうとともに, Z-100(アンサー20)を週2回投与した. 照射効果はいずれの部位もCRと考えられ, 腫瘍マーカーも正常化した. その後Z-100の投与をしているが化学療法は行なっていない. 10ヶ月の経過で小さな肺転移の出現を1個みただけで, 癌休眠状態と考えられた.
ISSN:0911-2529