1.8MHzRF誘電型加温装置における表在加温技術

8MHzRF誘電型加温装置の表在加温技術につき, ファントム実験を行ったので報告する. (1)電極内の至適濃度, (2)穴あきビニールシート使用時の加温効率, (3)温度センサー刺入部の保護シートによる腫瘍温度測温への影響, (4)ゴムシートおよびアルミ箔による電磁波遮蔽効果, 以上の4点について検証した. (1)電極内の至適濃度は4%以上で, 有意に深部温度上昇が得られた. (2)穴あきビニールシートにより中心部2.5cmの深さで10分間あたりの温度上昇が1.9℃上昇した. (3)保護シートにより, 同点で2.5℃低下した. (4)ゴムシートおよびアルミ箔により, 同点で1.4℃低下した....

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Veröffentlicht in:日本ハイパーサーミア学会誌 2002, Vol.18 (4), p.212-213
Hauptverfasser: 小野寺周, 矢原勝哉, 大栗隆行, 野元諭, 山田承子, 冨松敦之, 加藤文雄, 今田肇, 中田肇
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:8MHzRF誘電型加温装置の表在加温技術につき, ファントム実験を行ったので報告する. (1)電極内の至適濃度, (2)穴あきビニールシート使用時の加温効率, (3)温度センサー刺入部の保護シートによる腫瘍温度測温への影響, (4)ゴムシートおよびアルミ箔による電磁波遮蔽効果, 以上の4点について検証した. (1)電極内の至適濃度は4%以上で, 有意に深部温度上昇が得られた. (2)穴あきビニールシートにより中心部2.5cmの深さで10分間あたりの温度上昇が1.9℃上昇した. (3)保護シートにより, 同点で2.5℃低下した. (4)ゴムシートおよびアルミ箔により, 同点で1.4℃低下した. (1)については, オーバーレイボーラスを介さない加温において重要, (2)は加温の効率上昇に有効, (3)は腫瘍温の正確な測温に重要, (4)は鎖骨の疼痛軽減に有用と考えられた.
ISSN:0911-2529