薬物の経皮吸収および皮膚浸透におけるバリアーとしての角層とリザーバーとしての角層
「1. はじめに」自身の経歴を振り返ってもあまり面白いことはないと考えてしまい, これまではあまり真剣に過去と向き合って来なかったのだが, このような執筆依頼を機会に振り返ってみると, 懐かしくも苦しかった記憶が思い出された. せっかくの機会なので当時の筆者が感じていた思いをある程度隠さず告白してしまおうと思う. もしほんの一部の読者の共感が得られたのであれば, それは筆者にとって非常にありがたいことである. また, その過程で行ってきた研究内容も一緒に紹介させていただこうと思う. 「2. 皮膚透過の速度論との出会い」大学3年時, 特別な将来の目標を見失っていた当時の筆者は, とにかく夢中にな...
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Veröffentlicht in: | 薬剤学 2022, Vol.82(4), pp.215-218 |
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1. Verfasser: | |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 「1. はじめに」自身の経歴を振り返ってもあまり面白いことはないと考えてしまい, これまではあまり真剣に過去と向き合って来なかったのだが, このような執筆依頼を機会に振り返ってみると, 懐かしくも苦しかった記憶が思い出された. せっかくの機会なので当時の筆者が感じていた思いをある程度隠さず告白してしまおうと思う. もしほんの一部の読者の共感が得られたのであれば, それは筆者にとって非常にありがたいことである. また, その過程で行ってきた研究内容も一緒に紹介させていただこうと思う. 「2. 皮膚透過の速度論との出会い」大学3年時, 特別な将来の目標を見失っていた当時の筆者は, とにかく夢中になれるものを探していた. ちょうど, 研究室配属があったので, このイベントの折に何かを探してみようかなと思っていた. 大変ぞんざいな言い方をすると, 卒業実験のテーマは何でも良かった. 強いて言うと, なるべく時間がかかるテーマであって欲しいと願っていた. |
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ISSN: | 0372-7629 2188-3149 |
DOI: | 10.14843/jpstj.82.215 |