令和新時代における企業-アカデミア交流と薬剤学会の役割

今回の夢対談は, 新時代を担う同世代のアカデミアと企業研究者4名による対談です. 国内製薬企業と大学を取り巻く現状から新時代に向けた解決策や薬剤学会の役割まで, 熱い議論を交わして頂きました. 「製薬企業の技術力」金沢 早速ですが, まずは企業の技術力について, 武田やエーザイはいかがですか? 清水 技術力で言うと, 兵頭さんがいる部署って, なんかすごく特殊ですよね. 兵頭 よく言われます. 清水 大学の研究室環境と似ているところがあって, 基礎研究ベースのことをやっていたり, 研究成果を学会発表や論文化していたりもするし, 企業の中でもだいぶ特殊なラボなんだろうなって感じていて, そういうところで面白いことをやっている印象です. 金沢 兵頭さんのいる部署は製剤研究所とは役割がちょっと違うんですか? 兵頭 エーザイでは, 製剤に関しては岐阜の川島にある製剤研究部が担当ですが, 我々がいるのは筑波のhhcデータクリエーションセンターという組織で, データサイエンスやグローバルヘルスなども一緒になったいろいろな機能がある部署です.