エピナスチン塩酸塩DS小児用1%「トーワ」の製剤設計

「1. はじめに」エピナスチン塩酸塩DS小児用1%「トーワ」(以下, 本品と略す)の有効成分は, ベーリンガーインゲルハイムより開発されたエピナスチン塩酸塩である. 製剤としては, アレジオン(R)錠10・20およびアレジオン(R)ドライシロップ1%が発売されており, 臨床現場においてアレルギー性鼻炎, 蕁麻疹, 皮膚疾患(湿疹・皮膚炎, 皮膚そう痒症)に伴うそう痒の患者に対して幅広く使用されている. その中でもアレジオン(R)ドライシロップ1%は, 小児の患者に対して有用性が確認されている1). 小児用ドライシロップ製剤において, 服薬アドヒアランスの低下が多く報告されている. その要因とし...

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Veröffentlicht in:薬剤学 2014, Vol.74(3), pp.180-186
Hauptverfasser: 鈴木, 貴光, 奥田, 豊, 沖本, 和人
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:「1. はじめに」エピナスチン塩酸塩DS小児用1%「トーワ」(以下, 本品と略す)の有効成分は, ベーリンガーインゲルハイムより開発されたエピナスチン塩酸塩である. 製剤としては, アレジオン(R)錠10・20およびアレジオン(R)ドライシロップ1%が発売されており, 臨床現場においてアレルギー性鼻炎, 蕁麻疹, 皮膚疾患(湿疹・皮膚炎, 皮膚そう痒症)に伴うそう痒の患者に対して幅広く使用されている. その中でもアレジオン(R)ドライシロップ1%は, 小児の患者に対して有用性が確認されている1). 小児用ドライシロップ製剤において, 服薬アドヒアランスの低下が多く報告されている. その要因としては, 「味が悪い」「ざらざらする」「においが悪い」等の服薬性に関することが考えられ, 本品の小児用ドライシロップ製剤の製剤設計においては, 苦味, 舌触り, 風味等の服用感を改善することが重要な課題となる.
ISSN:0372-7629
2188-3149
DOI:10.14843/jpstj.74.180