ナノテクノロジーを応用した製剤に関する評価とその課題

「1. はじめに」2009年より, リポソーム製剤, ポリマー結合製剤等のナノメートルサイズの構成要素を有する医薬品「ナノメディシン」に関する専門家会議が欧州医薬品庁(European Medicines Agency: EMA)において開催されている. その活動の一環として, 2010年9月2~3日に, EMA主催により"ナノメディシンに関する第1回国際ワークショップ"が開催され, 筆者も参加の機会を与えられた. 座長, 演者を除いた約160名の参加は27か国に及び, 約半数が企業, 約四分の一が規制当局, さらに約四分の一がアカデミアからの参加であった. また, 患者団...

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Veröffentlicht in:薬剤学 2011, Vol.71(2), pp.114-117
1. Verfasser: 加藤, くみ子
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:「1. はじめに」2009年より, リポソーム製剤, ポリマー結合製剤等のナノメートルサイズの構成要素を有する医薬品「ナノメディシン」に関する専門家会議が欧州医薬品庁(European Medicines Agency: EMA)において開催されている. その活動の一環として, 2010年9月2~3日に, EMA主催により"ナノメディシンに関する第1回国際ワークショップ"が開催され, 筆者も参加の機会を与えられた. 座長, 演者を除いた約160名の参加は27か国に及び, 約半数が企業, 約四分の一が規制当局, さらに約四分の一がアカデミアからの参加であった. また, 患者団体, 医療関係団体からの参加もあった. 昨今のナノテクノロジー技術の発展と相まって, 世界的規模においてこの分野における医薬品の研究開発が盛んであり, 今後さらに画期的医薬品の臨床応用が予想される. 我が国においても本分野における研究活動は非常に活発であり, 本誌2010年1月号でも「薬剤学におけるナノテクノロジー」と題した特集が組まれている1).
ISSN:0372-7629
2188-3149
DOI:10.14843/jpstj.71.114