パルス衝撃波による乾燥システムを用いたプランルカスト水和物の溶解性改善 ―担体の検討について
従来の乾燥方法および乾燥装置は自然乾燥, 常圧, 加圧, 真空乾燥と多岐にわたっているが, 液体製品の乾燥については熱風, 特にスプレードライが主流となっている. 熱風を熱媒体とする場合では一般に固体表面から内部に乾燥が進行し, 乾燥した表面部分は多孔質になり熱伝導率が低下するため, 内部へ熱を伝える速度が遅くなり乾燥速度は低下する. このため高温の熱風を使用しなければならず, 熱に弱い医薬品では劣化が問題になる1). 常圧乾燥技術の中の一つにハイパルコン(パルテック株式会社)を用いたパルス瞬間乾燥法がある. これはパルスエンジンによりパルス衝撃波(超音波と熱風)を発生させ, スラリーや溶液お...
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Veröffentlicht in: | 薬剤学 2008, Vol.68(1), pp.59-66 |
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Hauptverfasser: | , , |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
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Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 従来の乾燥方法および乾燥装置は自然乾燥, 常圧, 加圧, 真空乾燥と多岐にわたっているが, 液体製品の乾燥については熱風, 特にスプレードライが主流となっている. 熱風を熱媒体とする場合では一般に固体表面から内部に乾燥が進行し, 乾燥した表面部分は多孔質になり熱伝導率が低下するため, 内部へ熱を伝える速度が遅くなり乾燥速度は低下する. このため高温の熱風を使用しなければならず, 熱に弱い医薬品では劣化が問題になる1). 常圧乾燥技術の中の一つにハイパルコン(パルテック株式会社)を用いたパルス瞬間乾燥法がある. これはパルスエンジンによりパルス衝撃波(超音波と熱風)を発生させ, スラリーや溶液およびエマルジョンなどの状態の原料を衝撃波中に噴霧し, その衝撃波と熱により固体と液体を分離, 乾燥させる方法である. この方法の特徴としてパルス衝撃波による乾燥は単純に熱による蒸発乾燥だけではなく, 圧力変動を利用した力学的な作用も伴うため, 被乾燥物を瞬間的(1/100sec以下)に乾燥させることができる. |
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ISSN: | 0372-7629 2188-3149 |
DOI: | 10.14843/jpstj.68.59 |