非ゼラチンカプセルの原料
1. はじめに カプセルの歴史は古く1833年にはパリの薬剤師Mothesによって開発され, 1846年にはキャップとボディからなるいわゆるツーピースカプセルがLehubyらによって開発されて現在のようなハードカプセルに至っている. この100年を越えるカプセルの歴史の中で原料として使用されてきたのは専らゼラチンであった. ゼラチンはその溶液が低温度でゲル化する特徴を持っており, ディッピング法でカプセルを造る方法には最も適した材料であったといえる. ゼラチンカプセルは世界的には2,000億カプセルを越える大きな市場に成長しており, 原料に換算すると20,000tのゼラチンに相当する巨大な医薬...
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Veröffentlicht in: | 薬剤学 2008, Vol.68(1), pp.37-41 |
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1. Verfasser: | |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 1. はじめに カプセルの歴史は古く1833年にはパリの薬剤師Mothesによって開発され, 1846年にはキャップとボディからなるいわゆるツーピースカプセルがLehubyらによって開発されて現在のようなハードカプセルに至っている. この100年を越えるカプセルの歴史の中で原料として使用されてきたのは専らゼラチンであった. ゼラチンはその溶液が低温度でゲル化する特徴を持っており, ディッピング法でカプセルを造る方法には最も適した材料であったといえる. ゼラチンカプセルは世界的には2,000億カプセルを越える大きな市場に成長しており, 原料に換算すると20,000tのゼラチンに相当する巨大な医薬品添加剤市場である. カプセルの原料がゼラチンであった理由は加工性の良さにあるが, そのゼラチンには表1に示すような欠点がある. これらの欠点を改善する方法はないものかとの検討は20数年前から行われるようになり, 筆者らもその研究に加わってきた. |
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ISSN: | 0372-7629 2188-3149 |
DOI: | 10.14843/jpstj.68.37 |