生薬粉末の製剤化―流動層造粒法による生薬の顆粒化について
生薬は古くからその効能が知られており, 一般に広く用いられて来た. また, 最近では合成医薬品にない効能が認められ, 医薬品の原料としてもしばしば用いられるようになってきた1). 生薬製剤の特有の剤形として, チンキ剤や流エキス剤があるが, これらの剤形は調製の煩雑さ, 品質の不安定さ, 服用の不便さなどの欠点があげられる2). 一方, 生薬粉末は一般に繊維質を多く含むために吸湿性が高く, また, 多様な粒子形状のため流動性が悪く, 飛散性や付着凝集性も認められる3). このような粉体特性は単位操作時においてもしばしば問題となる. そのために生薬エキスより製した顆粒剤が用いられるようになったが...
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Veröffentlicht in: | 薬剤学 2006, Vol.66(6), pp.457-463 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
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Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 生薬は古くからその効能が知られており, 一般に広く用いられて来た. また, 最近では合成医薬品にない効能が認められ, 医薬品の原料としてもしばしば用いられるようになってきた1). 生薬製剤の特有の剤形として, チンキ剤や流エキス剤があるが, これらの剤形は調製の煩雑さ, 品質の不安定さ, 服用の不便さなどの欠点があげられる2). 一方, 生薬粉末は一般に繊維質を多く含むために吸湿性が高く, また, 多様な粒子形状のため流動性が悪く, 飛散性や付着凝集性も認められる3). このような粉体特性は単位操作時においてもしばしば問題となる. そのために生薬エキスより製した顆粒剤が用いられるようになったが, エキスは製造工程中に微量の有効成分が失われている可能性もある4). そこで, これらの点を改善するために, 生薬粉末の製剤化について検討した. |
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ISSN: | 0372-7629 2188-3149 |
DOI: | 10.14843/jpstj.66.457 |