核酸導入キャリアーとしての超音波造影ガス封入バブルリポソームの開発
1. はじめに 遺伝子治療は, 治療用遺伝子を体内の標的組織へ, 効率的かつ安全に導入する手法を用いて, 遺伝病のみならず, がん, 感染症, 血管病変などの疾患へ適用する治療法で臨床応用が期待されている. 標的組織への遺伝子ベクターの開発は, 遺伝子治療の技術開発の中でも重要であると考えられているが, 臨床上の安全性に問題(免疫毒性など)が無く, しかも遺伝子発現効率の高い非ウイルスベクターおよびドラッグデリバリーシステム(DDS)の研究開発が切望されている1). このような観点からハイドロダイナミクス法, エレクトロポレーション法, 超音波を利用したソノポレーション法などの物理学的エネルギ...
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Veröffentlicht in: | 薬剤学 2006, Vol.66(4), pp.267-271 |
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1. Verfasser: | |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 1. はじめに 遺伝子治療は, 治療用遺伝子を体内の標的組織へ, 効率的かつ安全に導入する手法を用いて, 遺伝病のみならず, がん, 感染症, 血管病変などの疾患へ適用する治療法で臨床応用が期待されている. 標的組織への遺伝子ベクターの開発は, 遺伝子治療の技術開発の中でも重要であると考えられているが, 臨床上の安全性に問題(免疫毒性など)が無く, しかも遺伝子発現効率の高い非ウイルスベクターおよびドラッグデリバリーシステム(DDS)の研究開発が切望されている1). このような観点からハイドロダイナミクス法, エレクトロポレーション法, 超音波を利用したソノポレーション法などの物理学的エネルギーを利用した遺伝子導入法の研究にも注目が注がれている2~4). 本稿では, 様々な疾患治療に向け, 細胞や臓器部位へ選択的かつ効率的に遺伝子やアンチセンスオリゴヌクレオチド, siRNAなどの核酸をデリバリーするための新規DDSキャリアーとして帝京大学薬学部, 丸山一雄教授のグループと共同開発を進めている超音波造影ガスを封入したバブルリポソームについて紹介させて頂く. |
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ISSN: | 0372-7629 2188-3149 |
DOI: | 10.14843/jpstj.66.267 |