押し出し造粒工程の標準化を目的とした練合操作のモニタリングとスケールアップ
押し出し造粒法は古くから広く用いられている造粒手法であり, 粒度分布のそろった顆粒を収率良く得ることができる特徴を有する. 一方, 粉体物性のロット変動が大きい原料を用いた場合, 造粒操作のみでその影響を除去することは極めて困難であり, 前工程の練合操作などに依存することになる. すなわち, 押し出し造粒において均質な造粒物を得るためには, 練合操作において均質な練合物を得なければならない. しかしながら, 練合状態のモニタリングは, 練合物を手で握りつぶした時の触感など, 熟練者の経験と勘による場合がほとんどである. 撹拌造粒装置は混合と造粒を同一密閉容器内で短時間に行うことができ, 洗浄も...
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Veröffentlicht in: | 薬剤学 2002, Vol.62(1), pp.1-13 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
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Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 押し出し造粒法は古くから広く用いられている造粒手法であり, 粒度分布のそろった顆粒を収率良く得ることができる特徴を有する. 一方, 粉体物性のロット変動が大きい原料を用いた場合, 造粒操作のみでその影響を除去することは極めて困難であり, 前工程の練合操作などに依存することになる. すなわち, 押し出し造粒において均質な造粒物を得るためには, 練合操作において均質な練合物を得なければならない. しかしながら, 練合状態のモニタリングは, 練合物を手で握りつぶした時の触感など, 熟練者の経験と勘による場合がほとんどである. 撹拌造粒装置は混合と造粒を同一密閉容器内で短時間に行うことができ, 洗浄も容易であることから, 撹拌造粒のみならず他の造粒方法の前処理装置としても多用される. 造粒操作に関しては, モータ消費電力によって造粒終点の判定が可能であることが多く報告されているが1~5), これを押し出し造粒のための練合状態の指標に応用した報告はない. |
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ISSN: | 0372-7629 2188-3149 |
DOI: | 10.14843/jpstj.62.1 |