犯人像推定における統合的分類アルゴリズムの頑健性の検証

「1. はじめに」 「1.1. 犯罪者プロファイリングとその手法」 1970年代米国FBI (federal bureau of investigation)より端を発した犯罪者プロファイリングは, 1980年代の英国における研究・発展を経て, 1990年代に日本へと輸入された(萩野谷, 2016; 岩見, 2018). そして, 今現在は全国警察から捜査員や科学捜査研究所職員を集め, 科学警察研究所で研修が実施されるなど, 全国の犯罪捜査に浸透するに至っている(警察庁, 2019). わが国では犯罪者プロファイリングは明確に定義づけされており, 犯行現場の状況, 犯行の手段, 被害者等に関す...

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Veröffentlicht in:行動計量学 2020, Vol.47(2), pp.199-209
1. Verfasser: 財津, 亘
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:「1. はじめに」 「1.1. 犯罪者プロファイリングとその手法」 1970年代米国FBI (federal bureau of investigation)より端を発した犯罪者プロファイリングは, 1980年代の英国における研究・発展を経て, 1990年代に日本へと輸入された(萩野谷, 2016; 岩見, 2018). そして, 今現在は全国警察から捜査員や科学捜査研究所職員を集め, 科学警察研究所で研修が実施されるなど, 全国の犯罪捜査に浸透するに至っている(警察庁, 2019). わが国では犯罪者プロファイリングは明確に定義づけされており, 犯行現場の状況, 犯行の手段, 被害者等に関する情報や資料を, 統計データや心理学的手法等を用いて, 犯行の連続性の推定(いわゆる事件リンク分析)や犯人の年齢層, 生活様式, 職業, 前歴の推定(犯人像推定), 居住地等の推定や次回の犯行予測(地理的プロファイリング)を行うものとされている(警察庁, 2019).
ISSN:0385-5481
1880-4705
DOI:10.2333/jbhmk.47.199