銘柄変更データにおけるエントロピーを用いた親近度行列の再構成法

1. はじめに これまで多次元尺度構成法はさまざまなモデルが多くの研究者により考え出されてきた. 特に近年では非対称親近度(類似度および非類似度)行列や2相3元の非対称親近度行列を扱うモデルが開発されてきた. その中で, いくつかの論文で銘柄変更データの解析が行われている*1. 多次元尺度構成法を用いて銘柄変更データを解析しているいくつかの論文ではHarsh-man, Green, Wind, & Lundy(1982)に紹介されている行列の再構成法(以後Harshmanの方法と記述する)によってデータを再構成し, 多次元尺度構成法で解析している. 例えば, Okada & I...

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Veröffentlicht in:行動計量学 2006, Vol.33(2), pp.159-166
Hauptverfasser: 横山, 暁, 岡太, 彬訓
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Zusammenfassung:1. はじめに これまで多次元尺度構成法はさまざまなモデルが多くの研究者により考え出されてきた. 特に近年では非対称親近度(類似度および非類似度)行列や2相3元の非対称親近度行列を扱うモデルが開発されてきた. その中で, いくつかの論文で銘柄変更データの解析が行われている*1. 多次元尺度構成法を用いて銘柄変更データを解析しているいくつかの論文ではHarsh-man, Green, Wind, & Lundy(1982)に紹介されている行列の再構成法(以後Harshmanの方法と記述する)によってデータを再構成し, 多次元尺度構成法で解析している. 例えば, Okada & Imaizumi(1997)では世代間の職業移動データをHarshmanの方法で再構成し, 彼らの提案した2相3元の非対称多次元尺度構成法によって解析している. 本論文ではこの親近度行列の再構成法に着目し, これまであまり扱われてきていないあいまいさの概念を導入して各行や各列における銘柄変更のあいまいさを用いて単相2元の親近度行列を再構成する方法を提案する.
ISSN:0385-5481
1880-4705
DOI:10.2333/jbhmk.33.159