歩行移動動作ADL評価項目の林の数量化の方法論第III類による解析
1.はじめに 脳卒中発作後リハビリテーションを受けている患者の歩行移動動作に関するADL評価1)を, どのような項目について, どのように場面を設定して行うのが望ましいのかという問題は, 評価の目的によって大幅に変動しうるので, 専門家間で意見の統一をはかることはなかなか難しい. (大川;1973, 安藤;1976, 大井;1976)目的を“患者が退院後自宅でどこまで自立して生活できるか, 大よその目安をうるため”と限定してみても, ある専門家はテスト階段だけでなく, 実際の階段を使ったテストの必要性を強調するし, 別の専門家はドアの開閉と引戸の開閉とを別々にチェックする必要性を強調するという...
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Veröffentlicht in: | 行動計量学 1980/03/31, Vol.7(2), pp.1-11 |
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Hauptverfasser: | , , |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 1.はじめに 脳卒中発作後リハビリテーションを受けている患者の歩行移動動作に関するADL評価1)を, どのような項目について, どのように場面を設定して行うのが望ましいのかという問題は, 評価の目的によって大幅に変動しうるので, 専門家間で意見の統一をはかることはなかなか難しい. (大川;1973, 安藤;1976, 大井;1976)目的を“患者が退院後自宅でどこまで自立して生活できるか, 大よその目安をうるため”と限定してみても, ある専門家はテスト階段だけでなく, 実際の階段を使ったテストの必要性を強調するし, 別の専門家はドアの開閉と引戸の開閉とを別々にチェックする必要性を強調するという具合である. 堂前ら(1978)は, ききに暫定的に選定した42項目の歩行移動動作評価項目(以降テスト項目と略す)について, それらの項目相互間の相関および総合評価との関連を調べ, 各テスト項目間の相関が高いこと, 比較的少数個の評価項目を使うだけで総合評価点をよく推定できることを報告したが, 各評価項目がどのような形にグループ分けできるのか, テスト項目相互間に難易の順序づけが可能なのかという点に関しては結論をうることができなかった. |
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ISSN: | 0385-5481 1880-4705 |
DOI: | 10.2333/jbhmk.7.2_1 |