調査の誤差
1.調査誤差を認識せよ 主成分分析・重回帰分析・判別関数・因子分析・数量化法・クラスタ一分析, 多次元尺度構成法等々と, 行動科学のデータ解析に利用できる手法が数多く開発され, 一方SPSS, BMDPをはじめとする多種類のプログラム・パッケージが用意され, データ解析がきわめて多面的かつ容易になってきたことは誠に喜ばしいことである. ところが, 行動科学のデータ解析にこれらの手法を利用した数多くの結果を見ていると, かなりのものに気に掛かることがある. それは, 調査誤差の問題である. ここでいう調査誤差とは, 後述するように, 広義のものである. 多変量統計解析の手法には誤差処理がなきれて...
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Veröffentlicht in: | 行動計量学 1979/09/30, Vol.7(1), pp.47-52 |
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1. Verfasser: | |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 1.調査誤差を認識せよ 主成分分析・重回帰分析・判別関数・因子分析・数量化法・クラスタ一分析, 多次元尺度構成法等々と, 行動科学のデータ解析に利用できる手法が数多く開発され, 一方SPSS, BMDPをはじめとする多種類のプログラム・パッケージが用意され, データ解析がきわめて多面的かつ容易になってきたことは誠に喜ばしいことである. ところが, 行動科学のデータ解析にこれらの手法を利用した数多くの結果を見ていると, かなりのものに気に掛かることがある. それは, 調査誤差の問題である. ここでいう調査誤差とは, 後述するように, 広義のものである. 多変量統計解析の手法には誤差処理がなきれている, という反論もあるかもしれないが, それらはデータ内の誤差変動の処理に過ぎないといっても過言ではない. そこで, 新しいことではないが, 再認識を求める意味で(広義の)誤差に関連した問題をいくつか, 以下で論じよう. ここでいう広義の誤差とは次のものを総称することにする. |
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ISSN: | 0385-5481 1880-4705 |
DOI: | 10.2333/jbhmk.7.47 |