腰部脊柱管狭窄症における疼痛・歩行障害に対する理学療法の効果 - システマティック・レビューとメタアナリシス
「要旨」 : 〔目的〕本稿の目的は. 腰部脊柱管狭窄症を有する患者の疼痛と歩行障害に対する理学療法の効果に関する根拠を提供することである. 〔方法〕5種類のデータベース (医学中央雑誌, PubMed, PEDro, OTseeker, CENTRAL) を用いて, 2019年6月までの英語または日本語の科学雑誌に掲載された, 腰部脊柱管狭窄症を対象に保存的介入を行った研究を系統検索し, メタアナリシスを実施した. 〔結果〕基準に合致した4件のRCTを採用した. メタアナリシスの結果, 複合的な理学療法を施行した介入群ではコントロール群に比べ, 中期および長期的に有意な疼痛の改善が確認された....
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Veröffentlicht in: | 徒手理学療法 2023-04, Vol.23 (1), p.41-49 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 「要旨」 : 〔目的〕本稿の目的は. 腰部脊柱管狭窄症を有する患者の疼痛と歩行障害に対する理学療法の効果に関する根拠を提供することである. 〔方法〕5種類のデータベース (医学中央雑誌, PubMed, PEDro, OTseeker, CENTRAL) を用いて, 2019年6月までの英語または日本語の科学雑誌に掲載された, 腰部脊柱管狭窄症を対象に保存的介入を行った研究を系統検索し, メタアナリシスを実施した. 〔結果〕基準に合致した4件のRCTを採用した. メタアナリシスの結果, 複合的な理学療法を施行した介入群ではコントロール群に比べ, 中期および長期的に有意な疼痛の改善が確認された. 歩行能力に関しては, 中期的・長期的に介入群に有意な効果が認められた. 〔結論〕複合的な理学療法は背部痛・下肢痛および連続歩行距離に対して有効性を示す限定的なエビデンスが示された, 最適な理学療法として何を選択すべきかについては明らかにすることはできなかった. |
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ISSN: | 1346-9223 |