心臓移植における長期成績とその問題点
「世界と日本における心臓移植の現況」心臓移植は, 1967年に最初の1例が行われ, 1980年代に入りcyclosporinが免疫抑制剤として使われるようになって安定した成績が得られるようになり, 症例数が増加し, 国際心肺移植学会(International Society for Heart&Lung Transplantation:ISHLT)のレジストリーデータでは現在年間4,500例の心臓移植症例の登録が行われている. わが国では1999年2月に法律下の最初の心臓移植が大阪大学で再開され, 2010年7月に「臓器の移植に関する法律」が改正以降, 実施数も年間40例前後に増加し...
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Veröffentlicht in: | 移植 2016/09/10, Vol.51(4-5), pp.324-330 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
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Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 「世界と日本における心臓移植の現況」心臓移植は, 1967年に最初の1例が行われ, 1980年代に入りcyclosporinが免疫抑制剤として使われるようになって安定した成績が得られるようになり, 症例数が増加し, 国際心肺移植学会(International Society for Heart&Lung Transplantation:ISHLT)のレジストリーデータでは現在年間4,500例の心臓移植症例の登録が行われている. わが国では1999年2月に法律下の最初の心臓移植が大阪大学で再開され, 2010年7月に「臓器の移植に関する法律」が改正以降, 実施数も年間40例前後に増加し2016年7月現在で288例の心臓移植, 3例の心肺同時移植が施行されている. これらわが国で施行された心臓移植の長期成績については心臓移植研究会で集計された10年生存率でみると91.6%とISHLTのレジストリーデータの10年生存率53%を大きく凌駕しているが, 症例増加とともに遠隔期の合併症も経験されるようになってきた. |
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ISSN: | 0578-7947 2188-0034 |
DOI: | 10.11386/jst.51.4-5_324 |