免疫抑制薬TDM標準化ガイドライン2014の策定
「はじめに」 臓器移植治療や造血幹細胞移植治療に留まらず自己免疫疾患の治療にも広く免疫抑制薬は用いられるようになり, 使用患者数の増加に伴ってその適正使用に対する注目度は高まり続けている. 免疫抑制薬として用いられる薬物はさまざまな特徴を有しているが, 長らくcyclosporinとtacrolimusのみがTDM (therapeutic drug monitoring)の対象とされてきた. 一方, 2012年4月の診療報酬改定によりeverolimus製剤およびmycophenolate mofetil製剤も特定薬剤治療管理料を算定できることとなり, TDM対象薬に加わった. 本邦における...
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Veröffentlicht in: | 移植 2014/12/10, Vol.49(6), pp.384-392 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
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Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 「はじめに」 臓器移植治療や造血幹細胞移植治療に留まらず自己免疫疾患の治療にも広く免疫抑制薬は用いられるようになり, 使用患者数の増加に伴ってその適正使用に対する注目度は高まり続けている. 免疫抑制薬として用いられる薬物はさまざまな特徴を有しているが, 長らくcyclosporinとtacrolimusのみがTDM (therapeutic drug monitoring)の対象とされてきた. 一方, 2012年4月の診療報酬改定によりeverolimus製剤およびmycophenolate mofetil製剤も特定薬剤治療管理料を算定できることとなり, TDM対象薬に加わった. 本邦におけるcyclosporinとtacrolimusのTDMについては, 腎臓移植領域において確立され, 次いで造血幹細胞移植や肝臓移植, さらには心臓を含む他の領域へと広がってきた. 一方, それぞれの領域において適切にTDMを展開するには, 参考となる体系化された情報のみならず国内のコンセンサスが不十分と指摘されてきた. |
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ISSN: | 0578-7947 2188-0034 |
DOI: | 10.11386/jst.49.384 |