60歳以上の高齢レシピエントに対する高齢マージナルドナー心移植の経験
「I. はじめに」 2010年7月の改正臓器移植法施行以降, 脳死下臓器提供数は増加傾向にある1,2). それに伴い心臓移植数も増加しており, 2010年23例(改正臓器移植法施行以降20例), 2011年31例, 2012年は28例の心臓移植が行われ, 実に国内心臓移植の半数以上が改正臓器移植法施行以降の2年あまりで行われている. さらに, 2011年4月からは心臓移植への橋渡し治療としての植込型補助人工心臓が保険償還され, 2013年には心臓移植レシピエント適応基準年齢が65歳未満に引き上げられることも予定されており, 心臓移植治療に希望を託す重症心不全患者への福音となっている. しかし,...
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Veröffentlicht in: | 移植 2013/06/10, Vol.48(2-3), pp.162-166 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
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Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 「I. はじめに」 2010年7月の改正臓器移植法施行以降, 脳死下臓器提供数は増加傾向にある1,2). それに伴い心臓移植数も増加しており, 2010年23例(改正臓器移植法施行以降20例), 2011年31例, 2012年は28例の心臓移植が行われ, 実に国内心臓移植の半数以上が改正臓器移植法施行以降の2年あまりで行われている. さらに, 2011年4月からは心臓移植への橋渡し治療としての植込型補助人工心臓が保険償還され, 2013年には心臓移植レシピエント適応基準年齢が65歳未満に引き上げられることも予定されており, 心臓移植治療に希望を託す重症心不全患者への福音となっている. しかし, 多くの心臓移植待機患者は依然として2年から3年の長期待機を必要とし, 心臓移植に到達する症例の約90%が補助人工心臓(LVAD)によって循環サポートされており, 著明なドナー不足の国内心臓移植の現状に変わりはない. |
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ISSN: | 0578-7947 2188-0034 |
DOI: | 10.11386/jst.48.162 |