乳腺原発扁平上皮癌の2例
乳腺原発扁平上皮癌は, 全乳癌の0.1-4.0%を占めるとされるまれな組織型である. 2003年4月-2007年8月に乳腺原発扁平上皮癌を2例経験した. 症例1:48歳, 女性, 右乳房に約8cm大の自潰をともなう腫瘤を主訴に来院, 生検にて扁平上皮癌と診断. AC1course(A:60mg/m2, C:600mg/m2), Nedaplatin(100mg/m2)+5Fu(400mg/m2)を3course施行の後, T4bN0M0, Stage IIIBの術前stageにてBt+Ax, 全層植皮術施行. 現在術後3年6カ月であるが無再発生存中である. 症例2:55歳, 女性, 右乳房に約...
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Format: | Tagungsbericht |
Sprache: | jpn |
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Zusammenfassung: | 乳腺原発扁平上皮癌は, 全乳癌の0.1-4.0%を占めるとされるまれな組織型である. 2003年4月-2007年8月に乳腺原発扁平上皮癌を2例経験した. 症例1:48歳, 女性, 右乳房に約8cm大の自潰をともなう腫瘤を主訴に来院, 生検にて扁平上皮癌と診断. AC1course(A:60mg/m2, C:600mg/m2), Nedaplatin(100mg/m2)+5Fu(400mg/m2)を3course施行の後, T4bN0M0, Stage IIIBの術前stageにてBt+Ax, 全層植皮術施行. 現在術後3年6カ月であるが無再発生存中である. 症例2:55歳, 女性, 右乳房に約14cm大の自潰をともなう腫瘤を主訴に来院, 生検にて扁平上皮癌と診断. 胸壁浸潤, 対側腋窩リンパ節転移, 多発肺転移をともなうStage IV乳癌のため姑息手術を前提にNedaplatin(100mg/m2)+5Fu(400mg/m2)を施行するも2course終了時で局所は縮小効果なく, 放射線照射(総線量40Gy)施行. その後, 肺転移が増悪しweekly Paclitaxel(80mg/m2)を開始するも呼吸状態が悪化し, 入院後5カ月で死亡した. 乳腺原発扁平上皮癌の報告例は少なく, 治療方針や予後に関する明確な結論が得られていないため, 文献的考察を加え報告する. |
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ISSN: | 0021-1699 |