外来患者における薬剤費とジェネリック医薬品に対する意識調査
金沢医療センターで院外処方を利用している患者に対し, 薬剤費とジェネリック医薬品(以下GE品)に対する意識調査を行った. 調査はアンケート形式で行い, 343名の患者から回答を得た. 調査の結果, 全体で50%の患者が保険薬局で支払っている薬剤費について「高い」, 「やや高い」と回答した. GE品を知っていると答えた患者は全体の30%であり, 外来患者においてGE品に対する認知度が低いことが判明した. GE品について「詳細な説明を求めるか」との設問に対し, 「求める」と回答した患者は全体の76%に及んだ. また「GE品に不安があるか」との設問に対し, 33%の患者が「不安がある」と回答した....
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Veröffentlicht in: | 医療 2006/07/20, Vol.60(7), pp.459-464 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Schlagworte: | |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 金沢医療センターで院外処方を利用している患者に対し, 薬剤費とジェネリック医薬品(以下GE品)に対する意識調査を行った. 調査はアンケート形式で行い, 343名の患者から回答を得た. 調査の結果, 全体で50%の患者が保険薬局で支払っている薬剤費について「高い」, 「やや高い」と回答した. GE品を知っていると答えた患者は全体の30%であり, 外来患者においてGE品に対する認知度が低いことが判明した. GE品について「詳細な説明を求めるか」との設問に対し, 「求める」と回答した患者は全体の76%に及んだ. また「GE品に不安があるか」との設問に対し, 33%の患者が「不安がある」と回答した. 不安の理由としては「副作用」が46%で, 「薬効」が31%であった. さらにGE品の存在を知っている患者群と知らなかった患者群において, GE品へ不安を感じる割合は同じであった. 患者の自己負担軽減のために, 先発医薬品より安価であるGE品が果たす役割は非常に大きい. 今後, GE品を推進するためには, 患者に幅広くGE品を認知してもらう必要があると思われる. また患者の不安や不信感を与えないよう, 有効性と安全性が確認できるGE品を選択することが重要である. |
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ISSN: | 0021-1699 1884-8729 |
DOI: | 10.11261/iryo1946.60.459 |