1.筋ジストロフィー例における摂食嚥下障害の発生に関わる歯科的因子についての検討

DMD例での摂食嚥下障害の発症, 増悪に関わる歯科的因子について検討し, 早期の対応法を考えることを目的として, 大阪大学歯学部附属病院 顎口腔機能治療部は, 国立病院機構 刀根山病院神経内科でのDMD例35例(9-21歳, 平均14.7歳)を対象に予備的検討を行った. 顎, 歯列形態, 有効開口運動量, 咬合力, 歯牙萌出交換時期にっいて検討した. その結果, 歯列形態(歯列弓幅径, 長径)についての結果は過去の報告と同様であり, 口蓋深さは健常者と著変無かった. 一方, 永久歯への歯牙交換時期は健常者より約半数の対象者で遅れる傾向にあり, 咬合圧は年齢が上昇するにしたがって健常者の咬合圧と...

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Veröffentlicht in:医療 2005, Vol.59 (6), p.339-339
Hauptverfasser: 舘村 卓, 尾島麻希, 野原幹司, 野園子, 神野 進
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:DMD例での摂食嚥下障害の発症, 増悪に関わる歯科的因子について検討し, 早期の対応法を考えることを目的として, 大阪大学歯学部附属病院 顎口腔機能治療部は, 国立病院機構 刀根山病院神経内科でのDMD例35例(9-21歳, 平均14.7歳)を対象に予備的検討を行った. 顎, 歯列形態, 有効開口運動量, 咬合力, 歯牙萌出交換時期にっいて検討した. その結果, 歯列形態(歯列弓幅径, 長径)についての結果は過去の報告と同様であり, 口蓋深さは健常者と著変無かった. 一方, 永久歯への歯牙交換時期は健常者より約半数の対象者で遅れる傾向にあり, 咬合圧は年齢が上昇するにしたがって健常者の咬合圧との相違は大きくなった.
ISSN:0021-1699