(5) 輸血部門におけるクオリティマネジメント: 輸血業務の標準化と管理の一元化

輸血医療をとりまく環境は, 血液製剤の適正な使用と輸血感染症, 過誤, 事故, 副作用防止を求めた「輸血療法の適正化ガイドライン」(1989), 「血液製剤保管管理マニュアル」(1994), 「血液製剤の使用指針および輸血療法の実施に関する指針について」(1999)などの提唱, さらには血液新法「安全な血液製剤の安定供給の確保等に関する法律」および「改正薬事法」(2002)などと大きく変革している. 知識と技術の研鐵が安全な輸血につながるとしてきた検査科(技師)の今後の役割と展望について述べる. 過誤への要因と問題点 血液製剤の管理, 供給, 検査において過誤(副作用)を生む要因があるとすれば...

Ausführliche Beschreibung

Gespeichert in:
Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:医療 2005/02/20, Vol.59(2), pp.81-83
1. Verfasser: 久田, 正直
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
Tags: Tag hinzufügen
Keine Tags, Fügen Sie den ersten Tag hinzu!
Beschreibung
Zusammenfassung:輸血医療をとりまく環境は, 血液製剤の適正な使用と輸血感染症, 過誤, 事故, 副作用防止を求めた「輸血療法の適正化ガイドライン」(1989), 「血液製剤保管管理マニュアル」(1994), 「血液製剤の使用指針および輸血療法の実施に関する指針について」(1999)などの提唱, さらには血液新法「安全な血液製剤の安定供給の確保等に関する法律」および「改正薬事法」(2002)などと大きく変革している. 知識と技術の研鐵が安全な輸血につながるとしてきた検査科(技師)の今後の役割と展望について述べる. 過誤への要因と問題点 血液製剤の管理, 供給, 検査において過誤(副作用)を生む要因があるとすれば, それらは常に改善され, 周知徹底されなければならない. 過去の事例(未発生を含め)では, 医師, 看護師の血液製剤に対する知識不足と基本的な行為である照合を怠ったために生じたケースが最も多い. また, 検査では技術が未熟であったために誤判定したケース, 報告書への転記ミスなどがある1)(表1).
ISSN:0021-1699
1884-8729
DOI:10.11261/iryo1946.59.81