慢性虚血心筋に対する血行再建術
経皮的血管形成術, 冠動脈バイパス手術等の治療の適応とならない瀰漫性の狭窄や, 狭小冠動脈をともなった薬剤抵抗性の虚血性心疾患の患者さんに対して, レーザー血行再建術が研究されて, 欧米では臨床に使用されているが, そのメカニズムについては未だ議論の多いところである. 現在では血管新生が主たる作用であると考えられている. このことから血管新生促進因子を直接心筋に投与して血管新生を誘導しようとする方法が研究されてきた. 心筋への投与方法には, 血管新生促進因子を直接に心筋に投与する方法と, 血管新生促進因子の発現をコードする遺伝子をviral vectorやplasmid vectorを用いて投...
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Veröffentlicht in: | 医療 2003, Vol.57 (5), p.304-309 |
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1. Verfasser: | |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 経皮的血管形成術, 冠動脈バイパス手術等の治療の適応とならない瀰漫性の狭窄や, 狭小冠動脈をともなった薬剤抵抗性の虚血性心疾患の患者さんに対して, レーザー血行再建術が研究されて, 欧米では臨床に使用されているが, そのメカニズムについては未だ議論の多いところである. 現在では血管新生が主たる作用であると考えられている. このことから血管新生促進因子を直接心筋に投与して血管新生を誘導しようとする方法が研究されてきた. 心筋への投与方法には, 血管新生促進因子を直接に心筋に投与する方法と, 血管新生促進因子の発現をコードする遺伝子をviral vectorやplasmid vectorを用いて投与する方法がある. 私たちはPD-ECGF/TP発現をコードする遺伝子をplasmid vectorに組み込んで心筋内に投与し, 血管新生, 局所血流の改善, 梗塞範囲の縮小を証明した. 遺伝子治療を中心に, 最近の細胞移植法にっいて歴史的背景とこれまでの諸家の研究報告をまとめた. |
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ISSN: | 0021-1699 |